2012年11月24日土曜日

11月23日は新嘗祭 豊穣と筑波山

今日11月23日は新嘗祭です。にいなめ祭は神代の時代から伝わり、万葉時代「にいなひ」として歌わまた、、常陸風土記にもみえ、みおやの神が新嘗祭の日、富士山の神にひと夜の宿を乞うたが新嘗祭の神事のためお泊めできないと断られた。そして筑波の神を訪ね宿を乞うと「新嘗の神事でおもてなしできませんがどうぞお泊りください」とこころよくみおやの神お泊めした。それからは富士山は深く雪に覆われたが筑波山は一年を通じ穏やかな山になった。
新嘗祭は新米を奉納し建物にしめ縄をはってきよめ、祈った。家族でさえ中に入れなかったという説もある。
筑波山には藤原宇会や高橋虫麻呂などが訪れ多くの歌を詠んだ。常陸の国や上総、下総は米の大産地であった。常陸へ来た時は、田畑を巡り筑波山に登り、国見をした。
常陸風土記によると常陸の国は土地が広く良く肥え、山海の利があって、良く働く者は富を築くとある。養蚕や麻作りも盛んで塩や魚も多く取れる。ここはきっと常世の国に違いないと。